湯抱の鴨山

 柿本人麿終焉の地「鴨山」は、万葉集巻二の人麿辞世の詩 「鴨山の 岩根しまける 吾をかも 知らにと妹が 待ちつつあらむ」と、 その前書「柿本朝臣人麿石見国に在りて臨死らむとせし時、自ら痛みて作れる詩一首」によって、石見の国にあることは明らかである。

 鴨山については古来から諸説あるが、人麿以降の大歌人と謳われた斎藤茂吉先生により、この湯抱の地に「鴨山」を発見し、これが柿本人磨終焉の地「鴨山」であると考証された。

 

冬の鴨山
冬の鴨山